最愛の相手を見つけたい。
燃えるような恋に落ちたい。
皆さん誰しも一度は思いますよね。
けれど、パートナーとの関係がうまくいかなかったり、そんな話よく聞きませんか?
まだ自分は本当の愛を知らないんだ、、、
本当の愛にまだ巡り合えていないのかも、、、、
いいえ、それは大きな間違いです!!
今回ご紹介する本は、【愛するということ】
作者は「自由からの逃走」などの著書で有名な精神分析の権威、エーリッヒ・フロム。
本作は1956年に出版され、現在も世界中の人々が手に取っているベストセラーです。
テレビ朝日の弘中アナが帯コメントを書いたことも有名になりましたね!
今回は独自に本作を簡単にまとめました!
[愛するということ] 10秒要約
愛するということは技術!
理論と実践を通じて、愛する技術を身につける
愛することの技術の習得に最大の関心を!
[愛するということ] かんたん解説!
愛するということは?
皆さんは愛するって、どんなことだと思いますか?
運命の相手と結ばれること。
こうイメージした方は多いはず。映画やドラマでみんなが理想としているのも、まさにこれですもんね。
しかし、筆者はこう言うのです。
「愛することは、技術だ」
大工の技術、絵描きの技術と同じように、愛するということにも技術が必要なんです。
描く絵が決まったからといって最初からいい作品を作れないように、愛することも同じだと筆者はいいます。
愛することの修得
では、どのようにすれば愛することが身につくのか?
上記のほかの技術と同じようなプロセスを踏むんです。
① 理論の集約 愛する理論について、しっかりと理解する ② 愛の習練 理論に基づき、愛を実践する
こうすることで、愛することが修得できます。
あらゆる技術の修得に応用できるメカニズムですね。
愛の理論
人間の最も強い欲求は、孤独の克服。
お酒におぼれる、集団に属する、色んな克服がありますが、一番は愛によって満たされます。
自分以外の人間と融合したいという欲求が、孤独の克服にコミットするのです。
フロムは、愛することは能動的で与えることだと主張しています。
決して見返りをもとめることはありません。
愛の対象には様ざまな形があり、友愛・母性愛・異性愛などありますが、
端的にいえば、フロムが言いたいのは、「愛って特定の人にだけ向けるものじゃないよ」ってこと。
特定の誰かを愛せるようになるには、みんなを愛せるようになるということなんですね!(異性愛的な側面だけは除かれますが)
愛の習練
これらの理論をふまえて、愛の習練を積みますが、5つのポイントが存在します。
規律 他人から決められたものではなく、自分が自分の為に律すること。 集中 今このときを全身で生きること。些末なことも価値あるものに昇華し、孤独にも耐える。 忍耐 目先の効率にとらわれない継続力。 最大限の関心 自分にとって最大の関心を抱く。 信じること 理にかなった新年の下で生き、生産性がうまれる。
これらをもって、愛の習練と向き合うことが可能になります。
感想・評価
評価 7/10
本のデザインの美しさで衝動買いしたんですが、すごく有益な本でした。
初版から70年近く経っていますが、かなり本質をとらえてるのかと。
フロムが警鐘していた、消費主義的な恋愛なんて現代そのもので、少しゾッとさえしました(笑)
冒頭の通り、愛することは技術ってハードルが一見高くおもえるけど、
習練をつめば誰でも届くと考えたら、希望になりますよね!
精神分析学の権威であるフロムですが、専門的な用語は極力おさえてあり、難しそうという偏見をとっぱらって読むことをおすすめします!
こんな人にオススメ!
- パートナーがいる方
- 恋愛、人付き合いについて悩んでいる方
- 愛する技術について深く学びたい方
ぜひ本書を手に取って、愛するということを一緒に学びましょう!
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