皆さん、文章を読んでいて声が出るほど笑ったことはありますか?
今回ご紹介する作品はこちら!
ブラックマヨネーズのボケ担当、吉田敬さんの【黒いマヨネーズ】です!
みなさん吉田さんに対してどんな印象をお持ちですかね。
わたしは、ダークで卑屈で、だけどむちゃくちゃ面白い人というイメージでした。
この本を読み終えたあと、そのイメージは以前よりも増幅されましたが(笑)、それに加えて
実直で優しい部分に触れることもできました。
これがおもしろすぎて、他の芸人さんのエッセイを読み始めるようにもなった思い出の一冊。
それでは概要・感想をどうぞ!
概要
作者:吉田 敬(よしだ たかし)
ブラックマヨネーズのボケ担当。吉本興業NSC大阪校13期生として94年に入社し、98年に現在の相方・小杉竜一とコンビを組む。テンポのいい喧嘩漫才で2002年に「ABCお笑い新人グランプリ」優勝したのを皮切りにさまざまな賞レースを受賞し、2005年、「М-1グランプリ」優勝。バラエティー番組や劇場を中心にさまざまな舞台で活躍中。
吉本興業プロフィール参照
作品概要
妄想と現実の狭間で、時に怒り、時に涙しながら、 人の世の不条理と栄枯盛衰を綴る、 天才コラムニスト・吉田敬(ブラックマヨネーズ)の哀愁ただよう猛毒エッセイ58篇!
amazon商品リンクより
「初体験」「卒業式で泣く奴の浅さ」「角刈りの留学生を探して」「愚痴ることの大切さ」……ほか
『読み終えた後は「あぁ楽しかった」とか「ちょっと面白過ぎたぜ」とか「これについて自分も友人や恋人や妻と考えてみるのもワクワクしそう」という気持ちになると思います。 それくらい自信があります。 この本を読者の方が読み終えた後、「とても素敵な時間を過ごせたなぁ。自分は今ろくでもない人生を歩んでしまっているけれど、この本を読んでいる時間は楽しかった!」 そう感じてもらえるように、全力を尽くしました。』
芸人、相方、家族、嫁さん、ギャンブル、お酒など、吉田さんだけでなく多くの人が触れるトピックについて書かれていますが、トップ芸人の切り口で見慣れた日常がすごく面白く見えてきます。
感想
『よくプロ野球で直球勝負という言葉があるけど、変化球を磨き上げたピッチャーに直球を投げさす事が男なのか?』
わたしがブラマヨの吉田さんを知った時はこどもの頃で、毎日と言っていいほど色んなバラエティー番組に出演されていて爆笑をかっさらっていました。
「当時はまだよく分かっていませんでしたが、М-1グランプリという大きな漫才の大会で優勝したすごい人たちらしいなー、むっちゃ成功者じゃん。」
といったイメージでした。
そのイメージは間違っていないんですが、それから少し経ちあるテレビ番組で印象がガラッと変わりました。
芸人のルーツを探る番組で、世に出る前のエピソードに、吉田さんは自分が当時書いた遺書を挙げたんです。
周囲の同期や後輩が売れていく中、自分たちだけくすぶっている。
死ぬのは怖いっちゃ怖いけど限界だ。
小杉、おれとコンビを組んでくてれてありがとう。
といった内容のもの。
衝撃的過ぎて愕然としたのを覚えています。(相方の小杉さんもそのことは知らず、すごく驚いていました)
どれほどの思いでその遺書を書き、悩んでいたのかは想像しかねますが、普段お茶の間にお笑いを届けてくれている芸人さんたちの裏側を知って、尊敬するようになりました。
本書では、過剰な思い込みや偏見に満ち溢れていますが、その奥にはいろんなことに対して人の何倍も考えて向き合う吉田さんのすがたが隠れていると思います。
どの文章を切り取っても面白くて、原文のまま読んでほしいので引用はひかえることにします。
ぜひ手に取って「吉田考えすぎだよ!!」とツッコんだり、思う存分笑ってください。
ちなみにわたしの特におススメは「祖母」「ボートレース」「自分がわからない」の3つ。
本書を手にとって、日常に素敵な時間を自分にプレゼントしてあげてください。
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