みなさん、こんにちは!今回はこれまでに様々な英語教材や参考書を使用してきた筆者が本当におすすめできる本を紹介したいと思います。
『【音声ダウンロード付き】15時間で速習 英語耳 頻出1660語を含む英文+図で英会話の8割が聞き取れる』です。以下、本記事では英語耳と呼ぶことにします。
英語中・上級者におすすめ
最初に言わせていただきますと、こちらの本は英語の超初心者にはあまりおすすめできません。
ここでいう超初心者とは
- 英語の基本文法がわからない
- 中学生レベルの英単語の半分もわからない
- 英語アレルギーで英語を見るのも嫌だ
といった感じの方です。こういった方はまず以下のような書籍で最低限の英語レベルを身に着けることをお勧めします。
今回ご紹介する英語耳はその名の通り、英語耳をつくるための参考書でリスニング練習がメインになっています。そのため基本的な文法や意味についての解説はありません。(出てくる単語の意味と英文の和訳は載っています)
ただし本文中で特別難しい英単語は使用されておらず、基本的には中学レベルの英単語のみで構成されています。
ですので、「文字で読む分には中学レベルの英単語や文法は問題なく理解できるが、リスニングが苦手で実際の英会話となるとほとんど話せなくなってしまう」という方に強くお勧めできる本になっています。
またTOEICで850点以上を取れる上級者でも実際の英会話ではまともに話せないという方は少なくありません。筆者もその一人でした。理由は本当の英会話中の英語はTOEICのリスニングとは全く別物だからです。次で詳しく説明しますが、この本の強みはリアルな英会話を理解できるように工夫されている点にあるので、そういった実際の英会話が苦手な上級者にもお勧めです
リスニングはレスポンス速度が命
英会話を理解するためには単にボキャブラリーを増やしたり、英単語の発音を覚えたり、文法を学ぶだけでは足りません。
実際に英語が話されているスピードに反応できて初めて会話として成立するのです。
英語が話されている速さは1分間あたりの単語数で表すことができます。
TOEICのリスニング問題の場合、1分間あたり150~160単語程度と言われています。
よくある英語教材のリスニング音声は120単語程度とされており、TOEICよりもさらにゆっくりと話されていることがわかります。
では実際のネイティブの会話の速度はどうでしょうか?
本書によれば、英米のニュースの音声は170~200単語、やや速めのネイティブ同士の会話では200単語、超速めのネイティブ同士の会話では250単語程度らしいです。
つまり速めのネイティブスピーカーは普段、日本にある一般的な英語教材のリスニング音声のほぼ倍速で話しているため、教材音声やTOEICのリスニング問題が理解できるからといってネイティブの会話が理解できるとは限らないのです。
実際にリスニングテストではそれなりの点数が取れるのに、本物の英会話が理解できないという悩みを私も長年抱えていました。
実際の英会話の速度を意識した音声で練習できる
そこで英語耳では実際のネイティブの会話速度に合わせて、1分間に200単語以上の速度で話された英語音声が収録されています。
これらの音声に慣れていくことで、ネイティブの速い会話も理解できるようになるという仕組みです。
また使われている単語自体はほとんど中学レベルのもので難しくはないので、純粋に英語のリスニングレベルが鍛えられます。
まさに読み書きはできるのにリスニングは苦手といった方におすすめの一冊となっています。
新JACKET8000に対応している
英語耳の二つ目の強みは新JACKET8000という英単語の重要度リストを参考にして収録音声が作られている点です。
新JACKET8000には8000語の英単語がリストされており、1から順に重要度の高いものが収録されています。これはネイティブによってその単語が使用される率が高く、英語学習者が最初に学ぶべき単語の優先度を表したものと考えることができます。
ちなみに1番目は「the」で、100番目は「want」です。
英語耳ではこの新JACKET8000の重要度上位1660語までを漏れなく本文中に使用されています。そのほかの単語も合わせると英語耳では合計約1750単語が使用されており、この1750単語で英会話のカバー率は80%以上になると言われてます。
ネイティブの難解と思われる会話も実は80%以上がこれらの単語の繰り返し使用されることによって構成されているのです。つまりこれらの単語を確実に聞き取れるようにすることで、英会話の80%以上を理解できるようになるということです。
またこれらの単語は学校教育で既に習ったものがほとんどですので、基本的な語彙力が備わっている人は、あとは本当に聞き取れるようになる練習をするだけです!
おすすめの勉強法
電子書籍版がおすすめ
英語耳は紙の本と電子書籍版とがありますが、私は圧倒的にKindleなどの電子書籍版をお勧めします!
普段本を読むときは紙媒体のものが多いのですが、この本の場合、本書を見ながら音声を聞くという練習を繰り返します。紙媒体で学習する場合、音声をスマホなどで再生し、本を開くという作業が必要になりますが、電子書籍リーダーをスマホに入れて読む場合、スマホで読みながらスマホで音声を聞くということができ、全てスマホ一台で完結するのですごく手軽で便利です。手軽ということは継続しやすいということです!継続は学習成功のためには一番大切ですからね!またスマホさえあればどこでも学習できるので、外出先でちょっと時間が空いた時にも勉強できます。
リピート機能がついたプレーヤーを使おう
英語耳に収録されている音声は一つあたり10~15秒程度の短い音声です。
この短い音声を何回も繰り返しシャドーイングすることでリスニング力を着実に高めていくという学習スタイルをとっているのですが、それをいちいち手動で再生ボタンを押すのは効率的ではありません。
一曲を無限にリピートする機能がついたアプリは無料のものでも多くありますので、それらを活用して何もしなくても1つの10秒程度の音声が繰り返し再生されるようにしておきましょう。
そうすることで画面では電子書籍でスクリプトを表示し、バックグラウンドで音声を聞きながらシャドーイングするということが可能になります。片手で寝っ転がりながらでもできるようになるので、学習ハードルがぐんと下がりますね!
皆さんもぜひ英語耳を活用して、ネイティブの英会話を理解できるようになりましょう!それではまた!
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