みなさん、最近小説は読まれていますか?
年に数冊読むかどうか…
それ、すごくもったいないです!
私も以前はまったく本を読まなかったのですが、最近では読書習慣がついて毎日なにか読まずにはいられません。
本を読むとそれだけ知見が広がりますし、なにより小説を読むのって面白いんです。
そこで、今回はわたしがこれから読みたい本を3冊ピックアップしてご紹介します。
ぜひその中で気になる本が一冊でもあれば、一緒に感想などを共有しましょう!
それではどうぞ!
読みたい小説 3選紹介!
『スター』 朝井リョウ
著者 朝井リョウ
1989年、岐阜県生まれ。小説家。2009年、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2013年『何者』で第148回直木賞、2014年『世界地図の下書き』で第29回坪田譲治文学賞を受賞。他の小説作品に『チア男子!!』『星やどりの声』『もういちど生まれる』『少女は卒業しない』『スペードの3』『武道館』『世にも奇妙な君物語』『ままならないから私とあなた』『何様』『死にがいを求めて生きているの』『どうしても生きてる』『発注いただきました!』『スター』、エッセイ集に『時をかけるゆとり』『風と共にゆとりぬ』がある。
新潮社著者プロフィールページ(https://www.shinchosha.co.jp/writer/4436/)より
スター あらすじ
新人の登竜門となる映画祭でグランプリを受賞した尚吾と紘。ふたりは大学卒業後、名監督への弟子入りとYouTubeでの発信という真逆の道を選ぶ。受賞歴、再生回数、完成度、利益、受け手の反応──プロとアマチュアの境界線なき今、作品の質や価値は、何をもって測られるのか。新時代の スター は誰だ。
朝日出版『スター』公式サイト(https://publications.asahi.com/star/)より
まずはなんといっても朝井リョウさんの『スター』です。
作家生活10周年を記念してつくられた【白版】作品。
この白版と対になるのが、2,021年春に出版された【黒版】作品の『正欲』です。
(正欲の感想・考察は⇒https://light-ocean.net/books/seiyoku-review/)
わたしはこの『正欲』を読んで自分の根幹を揺さぶられるほどの衝撃を受けました。
あまりの面白さに、読み終わったあと、すぐに二回目を読み直したほど。
そんな作品と対になる『スター』、個人的に絶対おもしろいに違いないと踏んでいます。
同じ大学の同級生である尚吾と紘は、共同制作の映画がコンクールで受賞します。
卒業後は憧れの映画監督の補助につく尚吾と、ユーチューバーになる紘。
ともに映像制作に身を置きながら、立場や役割がまるで違う2人。
時代とともに変わる作品の価値、スターの定義のなかで、2人はどんな道を歩んでいくのか。
といったところでしょうか。
概要を見ても、2人の対比が興味をそそりますね。
ちなみに、この作品なんと…
6章までネット上で試し読みすることができるんです!
朝日新聞出版の公式noteアカウントにて、試し読みすることができます。↓
気になった方は試し読みしてから購入を検討できるので、うれしいですね。
『砂の女』 安部公房
著者 安部公房
(1924-1993)東京生れ。東京大学医学部卒。1951(昭和26)年「壁」で芥川賞を受賞。1962年に発表した『砂の女』は読売文学賞を受賞したほか、フランスでは最優秀外国文学賞を受賞。その他、戯曲「友達」で谷崎潤一郎賞、『緑色のストッキング』で読売文学賞を受賞するなど、受賞多数。1973年より演劇集団「安部公房スタジオ」を結成、独自の演劇活動でも知られる。海外での評価も極めて高く、1992(平成4)年にはアメリカ芸術科学アカデミー名誉会員に。1993年急性心不全で急逝。
新潮社著者プロフィールページ(https://www.shinchosha.co.jp/writer/649/)より
砂の女 あらすじ
砂丘へ昆虫採集に出かけた男が、砂穴の底に埋もれていく一軒家に閉じ込められる。考えつく限りの方法で脱出を試みる男。家を守るために、男を穴の中にひきとめておこうとする女。そして、穴の上から男の逃亡を妨害し、二人の生活を眺める村の人々。ドキュメンタルな手法、サスペンスあふれる展開のうちに、人間存在の極限の姿を追求した長編。20数ヶ国語に翻訳されている。読売文学賞受賞作。
新潮社『砂の女』ページ(https://www.shinchosha.co.jp/book/112115/)より
続いての読みたい本は阿部公房『砂の女』です。
言わずと知れた超有名作品で、国内外問わず評価が高い作品ですね。
どうしても書店に行くと現代文学ばかり手に取ってしまうのですが、砂の女はすごく気になっています。
なぜかと言いますと、この一冊の本の影響です。
この本は、国内の有名文学を20の手法を用いて読み解いていく文学指南書です。
文学の面白さ、奥の深さを知るために手に取ったのですが、そこで題材となっていた『砂の女』
この本を読めばわかるのですが、『砂の女』はこれほどまでに作りこまれているのか、と衝撃を受けました。
ある側面から見ると、さきほど例に挙げた『正欲』も砂の女と同じ構図で作られていることにも気づきました。
日本文学の土台を作ったともいえる一冊。これを読んでもっと文学の知見を深めたいです。
(ちなみに上記のやさしい文学レッスンもすごくおススメです!今まで以上の読書体験が味わえるようになります)
『神の子どもたちはみな踊る』 村上春樹
著者 村上春樹
早稲田大学在学中にジャズ喫茶を開く。1979年、『風の歌を聴け』で群像新人文学賞を受賞しデビュー。1987年発表の『ノルウェイの森』は2009年時点で上下巻1000万部を売るベストセラーとなり、これをきっかけに村上春樹ブームが起きる。その他の主な作品に『羊をめぐる冒険』、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』、『ねじまき鳥クロニクル』、『海辺のカフカ』、『1Q84』などがある。
新潮社村上春樹特設ページ(https://www.shinchosha.co.jp/harukimurakami/author.html)より
日本国外でも人気が高く、柴田元幸は村上を現代アメリカでも大きな影響力をもつ作家の一人と評している。
デビュー以来、翻訳も精力的に行い、スコット・フィッツジェラルド、レイモンド・カーヴァー、トルーマン・カポーティ、レイモンド・チャンドラーほか多数の作家の作品を訳している。また、随筆・紀行文・ノンフィクション等も出版している。後述するが、ビートルズやウィルコといった音楽を愛聴し自身の作品にモチーフとして取り入れるなどしている。
神の子どもたちはみな踊る あらすじ
1995年1月、地震はすべてを一瞬のうちに壊滅させた。そして2月、流木が燃える冬の海岸で、あるいは、小箱を携えた男が向かった釧路で、かえるくんが地底でみみずくんと闘う東京で、世界はしずかに共振をはじめる……。大地は裂けた。神は、いないのかもしれない。でも、おそらく、あの震災のずっと前から、ぼくたちは内なる廃墟を抱えていた――。深い闇の中に光を放つ6つの黙示録。
新潮社『神の子どもたちはみな踊る』ページ(https://www.shinchosha.co.jp/book/100150/)より
最後は村上春樹さんの『神の子どもたちはみな踊る』
今まで村上春樹作品をなんとなーく遠ざけていたんですけど(笑)、今年に入って読んでみるとすごく自分の琴線にささりました。
ノルウェイの森なんかは恋愛小説とうたいながら、考察の余地がすごいあって面白かったです。
(ノルウェイの森の考察・感想は⇒https://light-ocean.net/books/norwegianwood-review/)
作者も作品にあまり言及せず、読者が考察するのに寛容なのも魅力ですね。
そんな春樹作品の中でもこちらは短編集です。
村上春樹作品を全制覇している友人からのおススメで購入を検討しています。
この著者の特徴として、癖のある文体と抽象的概念の難しさがあげられるんですが、短編だとそういったハードルも下がります。
ハルキストの友だち曰く
「この本は短編の中でもスッキリしていて面白いよ!」
とのことだったので、早急に読んで感想をシェアしたいです。
初めて村上春樹作品に触れるという方にも、ぜひこの本から入ってみるのもいいかも?
さいごに
いかかでしたか?
個人的に読みたい本3選でしたが、みなさんにもおススメできる作品ですので、ぜひ一緒に読みましょう!
読み終わって感想などコメントのほうに寄せていただけると大変うれしいです。↓
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